精神科の薬の副作用がつらい…主治医に伝えるべきこと【柏原市】
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「薬を飲み始めてから、眠くて仕方ない」「体重が増えて困っている」「口がずっと乾いている」——
精神科の薬には、治療効果とともに副作用が伴うことがあります。副作用がつらくて「薬をやめたい」「飲み忘れが増えた」という方に、訪問看護師として毎月のように出会います。
副作用は「我慢するもの」ではありません。主治医に伝えて、対処できることが多いです。ここでは、精神科の薬でよく出る副作用と、主治医への伝え方を整理します。
目次
精神科の薬でよく出る副作用:種類と対処
1. 眠気・過鎮静
抗精神病薬・抗不安薬・睡眠薬・一部の抗うつ薬に多い副作用です。「薬を飲むと頭がぼーっとして、日中の活動ができない」という状態です。
主治医への伝え方:「飲んだ後、昼間も眠気が強くて生活に支障があります」「午前中の活動が難しくなっています」と具体的に伝えます。飲む時間を就寝前にずらす・投与量を調整するなどの対応が取れることがあります。
2. 体重増加
非定型抗精神病薬・一部の抗うつ薬・気分安定薬に多い副作用です。食欲亢進・代謝の変化により体重が増えやすくなります。
主治医への伝え方:「飲み始めてから〇kg増えています」「食欲が以前より明らかに増えています」と数値で伝えます。薬の種類の変更・食事指導・生活習慣の見直しで対応できる場合があります。
3. 口の乾き(口渇)
抗コリン作用を持つ薬全般に多いです。口が乾いて飲み込みにくい・虫歯になりやすくなるなどの問題が生じます。
対処法:水をこまめに飲む・砂糖なしのガムを噛む・口腔ケアを丁寧に行う。症状が強い場合は主治医に伝えて薬の変更を検討します。
4. 便秘
抗コリン作用・腸の蠕動を抑える薬による副作用です。腸閉塞のリスクになる場合もあるため、「1週間以上出ない」ときは必ず主治医に伝えてください。
対処法:水分・食物繊維を増やす・適度な運動を習慣にする。整腸剤や便秘薬を追加処方してもらえることがあります。
5. 手の震え・ふらつき(錐体外路症状)
定型抗精神病薬・一部の非定型抗精神病薬で出ることがある副作用です。手が震える・体が固くなる・じっとしていられない(アカシジア)などの症状が現れます。
主治医への伝え方:「手が震えて字が書きにくい」「じっとしていられない・落ち着かない感覚がある」と伝えます。抗パーキンソン薬の追加・薬の減量・変更で対応できます。
6. 性機能障害
SSRIなどの抗うつ薬や抗精神病薬で性欲の低下・射精遅延・不感症などが生じることがあります。言い出しにくい副作用ですが、生活の質に大きく影響します。
主治医への伝え方:「そういった影響が出ていて、困っています」と率直に伝えて構いません。薬の種類の変更で改善することが多いです。
7. 血糖値・脂質への影響
一部の非定型抗精神病薬は、血糖値の上昇・脂質異常につながることがあります。定期的な血液検査で確認することが重要です。
「副作用だと思っていたが、症状だった」という見極め
精神科では、「副作用」と「症状の一部」の区別が難しいケースがあります。例えば:
- 「眠気」→ 薬の副作用? それともうつ病の過眠症状?
- 「意欲低下」→ 薬の副作用(感情鈍麻)? それとも陰性症状?
- 「体重増加」→ 薬の副作用? それとも食欲改善による回復のサイン?
自己判断が難しい場合は、「〇〇が起きているが、薬の影響か症状の影響か分からない」と主治医に正直に伝えてください。
「薬をやめたい」と思ったとき
副作用がつらくて「もう薬をやめたい」と感じることがあります。しかし、自己判断での服薬中断は危険です。
- 急に薬をやめると、離脱症状(頭痛・めまい・吐き気・精神症状の悪化)が起きることがある
- 症状が再燃・再発するリスクが高まる
- 特に統合失調症・双極性障害では、服薬中断が急性増悪の主な原因になる
「副作用がつらいから薬を変えてほしい」という相談は、医師に言っていい話です。「我慢するのが患者の義務」ではありません。薬を変える・減らす・飲む時間を変えるなど、対処の方法があります。
主治医に副作用を伝えるコツ
「先生に言いにくい」「忙しそうで遠慮してしまう」という方が多いです。次のように準備しておくと伝えやすくなります。
- メモに書いておく:「〇〇という症状が、〇〇から続いています」という形で書いておく
- 「いつから」「どの程度」を具体的に:「薬を飲み始めてから」「体重が3kg増えた」など数値や時期を添える
- 「生活への影響」を伝える:「眠くて仕事ができない」「外出が怖くなった」など、困っている具体的な状況を伝える
訪問看護師が副作用の「橋渡し」をします
「主治医に言えない」「何が副作用か分からない」という方に、訪問看護師が一緒に整理するサポートをしています。訪問時に副作用の観察を行い、必要に応じて主治医に情報を伝えます。
「薬を飲み忘れることが増えた」という変化も、副作用が原因のことがあります。服薬継続が難しくなっているサインとして早めに気づき、対応することが大切です。
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