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家族が精神疾患と診断されたとき——「腫れ物に触る」ではない関わり方

心の不調は、ひとりで抱え込まないでください。
“精神科に特化”した訪問看護ステーション
「リライフ訪問看護ステーション」
大阪府柏原市・八尾市・東大阪市・藤井寺市・羽曳野市、
大阪市の一部(平野区・生野区・東住吉区など)対応
ご相談はLINE・お電話・お問い合わせフォームから受け付けています。
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ご相談内容は適切に管理し、外部に漏れないよう配慮しています。
電話受付:平日・土曜・祝日 8:30〜17:30(日曜・年末年始休み)
※医療的に緊急なとき(自傷他害の恐れ・命の危険を感じるなど)は、主治医・救急(119)または地域の精神科救急情報センターへご相談ください。

家族が「うつ病」「統合失調症」「双極性障害」など、精神疾患の診断を受けた——その瞬間から、ご家族の生活は大きく変わります。

「どう接したらいいか分からない」「腫れ物に触るような関わり方になってしまう」「励ましていいのか、放っておくべきなのか」——多くのご家族が、こうした戸惑いを抱えます。

精神科訪問看護師として、大阪府柏原市・八尾市を中心にご家庭を訪問していると、ご本人だけでなく、ご家族の方が疲弊しているケースに多く出会います。

この記事では、家族が精神疾患と診断されたときの関わり方の基本、避けたいNG対応、そしてご家族自身を守るためのヒントを、現役看護師の視点で整理してお伝えします。


目次

診断を受けた直後、ご家族が抱える3つの戸惑い

1. 「どう接したらいいか分からない」

これまで通り接していいのか、何かを変えるべきなのか——多くのご家族が最初に抱える戸惑いです。「特別扱いしすぎてもよくない」「でも、普通に接して悪化させたら…」と、答えのない問いに悩まされます。

2. 「何が原因だったのか」と自分を責める

「自分の育て方が悪かったのか」「もっと早く気づくべきだった」——ご家族、特に親世代の方は、自分を責める傾向が強くあります。しかし、精神疾患は親の育て方や本人の性格の問題ではなく、脳の働きの変化です。自分を責める必要はありません。

3. 「これからの生活がどうなるのか」という不安

治療期間、仕事や学校、経済的なこと、再発の可能性——具体的な不安が次々と浮かびます。先が見えない不安が、ご家族を消耗させます。


「腫れ物に触る」関わり方が逆効果になる理由

多くのご家族は、診断を受けた直後から「刺激しないように」「余計なことを言わないように」と、極端に慎重な関わり方になります。これが「腫れ物に触る」状態です。

一見、配慮しているように見えますが、実はご本人にとって大きなストレスになります。

ご本人が感じること

  • 「家族が自分のことで疲れている」と感じて自責の念が強まる
  • 「自分は腫れ物扱いされている」と疎外感を感じる
  • 「もう以前のような関係には戻れない」と諦めの気持ちが湧く

ご本人にとって一番つらいのは、症状そのものではなく、「以前と関係性が変わってしまったこと」であることも少なくありません。


関わり方の基本——5つの原則

原則1:「いつも通り」を基本にする

診断前と同じ関わり方を、基本的には続けてください。普通の会話、普通の食事、普通の時間の流れ——これがご本人にとって最大の安心材料です。

もちろん、症状が強いときは活動量を調整する必要がありますが、「家族との関係そのもの」を変える必要はありません。

原則2:「励まし」は控えめに

「頑張れ」「大丈夫だよ」「気持ちの問題」——こうした励ましの言葉は、ご本人にとってプレッシャーになることが多いです。

励ましたい気持ちは大切ですが、言葉にする代わりに「そばにいる」「話を聞く」という形に変えてみてください。

原則3:「決めつけ」を避ける

「うつ病だから無理させちゃダメ」「統合失調症だからこの話題はNG」——病名で本人を決めつけることは避けてください。

同じ病名でも、症状の出方は人によって違います。ご本人の今の状態を見て、その都度判断していくことが大切です。

原則4:「聞く」を優先する

アドバイスや解決策を急がず、まず「聞く」ことを優先してください。ご本人が話したいときに、判断せず、否定せず、ただ聞く——それだけで、ご本人の負担が大きく軽くなります。

「うんうん」「そう感じているんだね」——相づちと共感の言葉で十分です。

原則5:「家族も休む」を許可する

ご家族が疲弊してしまっては、サポートを続けられません。ご家族が休むことは、ご本人のためでもあります。「自分が休んだら家族が困る」と思わず、定期的に休息を取ってください。


避けたいNG対応 5つ

NG1:「気持ちの問題でしょ」と本人の感覚を否定する

精神疾患は気持ちの問題ではなく、脳の働きの変化です。「気持ちの問題」「気の持ちよう」という言葉は、ご本人を傷つけます。

NG2:「他の人はもっと頑張ってる」と比較する

他者との比較は、自己肯定感をさらに下げます。「あなたはあなたのペースでいい」というメッセージを送ってください。

NG3:「薬に頼るのはダメ」と治療に介入する

処方薬は医師の判断で出されています。ご家族が「やめたほうがいい」と勝手に判断するのは危険です。気になることがあれば、必ず主治医に相談してください。

NG4:「いつまで休んでるの?」と急かす

回復には時間がかかります。ご家族から見て「もう大丈夫そう」に見えても、ご本人の中ではまだ回復途上ということが多いです。急かさず、ご本人のペースを尊重してください。

NG5:本人の意思を無視して勝手に動く

「本人のため」と思って、勝手に病院を変えたり、薬を変えたり、仕事を辞めさせたり——これは本人の自立心や治療意欲を奪います。必ずご本人と話し合ってから動いてください。


ご家族自身を守るための3つの工夫

工夫1:自分の時間を確保する

サポートに集中しすぎると、自分が消耗します。週に数時間でいいので、家族の世話から離れる時間を作ってください。散歩、カフェ、趣味——何でもOKです。

工夫2:自分の感情も言葉にする

「家族に対してイライラしてしまう自分が嫌だ」「もう疲れた」——こうした感情を抑え込まず、信頼できる人に話してください。ご家族自身がカウンセリングを受けるのも一つの方法です。

工夫3:「自分一人で抱え込まない」と決める

精神疾患のサポートは、家族一人では抱えきれません。主治医、訪問看護師、ケアマネージャー、地域の保健センター、家族会——使えるリソースは積極的に使ってください。


精神科訪問看護でできること——ご家族へのサポート

精神科訪問看護は、ご本人だけでなく、ご家族のサポートも大切な役割と考えています。

関わり方のアドバイス

「今、こう接したらいいですよ」「今は少し距離を置いたほうがいいかも」——その時々のご本人の状態に合わせた関わり方を、看護師がアドバイスします。

ご家族の話を聞く時間

訪問の際、ご本人だけでなくご家族のお話も伺います。「家族なのに本人の前で愚痴を言えない」——そんな思いを抱えるご家族に、安全に話せる場を提供します。

主治医・他職種との連携

ご家族から見て気になる症状の変化を、看護師が主治医に伝えます。ご家族が直接医師に伝えにくいことも、看護師が代弁できます。

緊急時の相談窓口

「症状が急に悪化した」「自傷の恐れがある」——こうした緊急時の対応について、事前に一緒に計画を立てておきます。「もしものとき、どこに連絡すればいいか」が分かっているだけで、ご家族の不安が大きく減ります。


リライフ訪問看護ステーションについて

リライフ訪問看護ステーションは、大阪府柏原市を本拠とする、精神科に特化した訪問看護ステーションです。

対応地域

  • 大阪府柏原市(本拠地)・八尾市・東大阪市・藤井寺市・羽曳野市
  • 大阪市の一部(平野区・生野区・東住吉区など)

代表の長尾は、精神科病棟での勤務経験を経てリライフ訪問看護ステーションを立ち上げました。「ご家族のサポート」を、リライフのケアの中心軸の1つに位置づけています。

「家族としてどう関わったらいいか分からない」「自分が限界に近い」——そんなお気持ちのご家族からのご相談も、お気軽にお寄せください。ご本人がまだ訪問看護の利用を決めていない段階でも、ご家族向けの相談だけでも対応できます。


最後に——ご家族のあなたへ

家族が精神疾患と診断されたとき、戸惑い、不安、自責の念——様々な感情が押し寄せます。「家族だから自分が支えなければ」と、自分を犠牲にしてしまうご家族も少なくありません。

でも、覚えておいてほしいことがあります。

ご家族のあなたが健康でいることが、ご本人にとっても何よりの支えになります。 一人で抱え込まず、専門家や周囲のサポートを積極的に頼ってください。それは決して甘えではなく、ご本人のためでもあります。

ひとりで抱え込まず、まずは小さな一歩として、ご相談からお寄せください。


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