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パニック障害で仕事が続けられない——職場への伝え方と対処法

心の不調は、ひとりで抱え込まないでください。
“精神科に特化”した訪問看護ステーション
「リライフ訪問看護ステーション」
大阪府柏原市・八尾市・東大阪市・藤井寺市・羽曳野市、
大阪市の一部(平野区・生野区・東住吉区など)対応
ご相談はLINE・お電話・お問い合わせフォームから受け付けています。
LINEは24時間送信可能です。内容を確認後、3営業日以内を目安にご返信いたします。
ご相談内容は適切に管理し、外部に漏れないよう配慮しています。
電話受付:平日・土曜・祝日 8:30〜17:30(日曜・年末年始休み)
※医療的に緊急なとき(自傷他害の恐れ・命の危険を感じるなど)は、主治医・救急(119)または地域の精神科救急情報センターへご相談ください。

「また発作が起きたらどうしよう」「職場でパニックになったらどう思われるか」——パニック障害を抱えながら働き続けることは、その不安との戦いでもあります。

精神科訪問看護師として働く私は、パニック障害を抱えながらも仕事を続けている方、逆に仕事が続けられなくなった方、両方に関わってきました。どちらが正解ということはありませんが、「続けたい」と思っている方に、少し役立つ情報を届けたいと思います。

パニック障害と仕事——何が難しいのか

パニック障害で仕事が難しくなる理由は、パニック発作そのものだけではありません。

予期不安が行動を制限する

パニック発作は、突然に起きます。しかし多くの方が「また発作が起きるかもしれない」という予期不安を抱え、発作が起きやすそうな状況を避けるようになります。電車・会議・外出——これらが「危険な場所」として記憶されていくと、行動範囲がどんどん狭まっていきます。

職場への説明の難しさ

「なぜ急に動けなくなるのか」「なぜ電車に乗れないのか」を職場に説明することへの抵抗感があります。「怠けていると思われないか」「仕事を任せてもらえなくなるのでは」という恐れから、一人で抱え込んでしまう方も多いです。

回避行動が仕事の質に影響する

発作を避けるために、出社を避ける・会議に出ない・外出が必要な業務を断る——こうした回避行動が積み重なると、本来の業務が果たせなくなり、評価にも影響が出てしまいます。

パニック発作が起きやすい「職場の場面」

パニック発作のトリガーは人によって異なりますが、職場でよく聞く場面をいくつか挙げます。

  • 満員電車での通勤
  • 閉め切った会議室での長時間の会議
  • 人前でのプレゼンテーション
  • 逃げ出しにくい状況(席の端・前列など)
  • 残業で疲弊した状態の帰宅路
  • 上司からの叱責・緊張する場面

「この場面では発作が起きない」と思えている状況があれば、それを仕事の環境に取り入れていくことが、働き続けるための鍵になります。

職場にどこまで伝えるか

全部伝えなくていい

「パニック障害があります」とすべてを開示する必要はありません。「体調の問題で、場合によって体調が急変することがある」「電車より自転車で来たい」など、配慮を求める内容に絞って伝えることも選択肢のひとつです。

信頼できる一人だけに伝える

職場全体に知らせるのが難しければ、直属の上司や人事担当者など信頼できる一人だけに伝えることから始めてもかまいません。「詳しいことは話せないが、急に体調が悪くなることがある」という程度でも、その人がいると安心感が大きく変わります。

産業医・EAP(従業員支援プログラム)に相談する

大きな会社であれば産業医が在籍しており、「医療的な相談がある」として匿名性を保ちながら相談することができます。産業医から職場への配慮依頼を仲介してもらうことで、本人が直接説明しなくて済むケースもあります。

発作が起きたときの対処——職場でできること

事前に「逃げ場」を決めておく

「気分が悪くなったらどこに行くか」を事前に決めておくだけで、予期不安が減ることがあります。トイレ・外の空気・休憩室——「ここに行けば落ち着ける」という場所を把握しておいてください。

呼吸法を身につける

発作が起きたとき、まず呼吸を整えることが有効です。吸うことより「吐くこと」に集中し、ゆっくり長く息を吐き出してください。4秒吸って・7秒止めて・8秒で吐く「4-7-8呼吸法」が参考にされることがあります。

「これは発作だ。数分で治まる」と言い聞かせる

パニック発作は、命に関わるものではありません。「死ぬかもしれない」という恐怖が症状を強めますが、「これは発作で、時間が経てば治まる」という認知があると、パニックのスパイラルに入りにくくなります。

働き方の調整——制度・配慮をうまく使う

時差出勤・在宅勤務の活用

満員電車が発作のトリガーになっている場合、時差出勤や在宅勤務を活用することで、通勤負担を大幅に下げることができます。主治医の意見書があると、職場への交渉がしやすくなります。

短時間勤務・休職の活用

症状が強い時期は、短時間勤務や傷病手当金を活用した休職も選択肢です。「休職=終わり」ではなく、回復してから戻るための期間として活用している方も多くいます。

障害者手帳と障害者雇用

パニック障害の重症度によっては、精神障害者保健福祉手帳の取得が可能な場合があります。手帳があると、障害者雇用枠での就職・就労定着支援・税制優遇などが利用できます。主治医に相談してみてください。

治療と並行して働くために——主治医との連携

パニック障害の治療(薬物療法・認知行動療法)を続けながら仕事をすることは可能です。大切なのは、主治医に仕事の状況を正確に伝えることです。

「通勤がつらい」「会議で発作が起きた」「最近仕事に行けていない」——こうした具体的な情報を共有することで、薬の調整や配慮の提案につながります。

認知行動療法(CBT)が就労継続の助けに

パニック障害の治療に有効な認知行動療法(CBT)は、不安への対処スキルを身につける療法です。「この場面は危険だ」という認知を修正し、回避行動を少しずつ減らしていくことで、仕事の場面での不安が和らいでいきます。

CBTは医療機関でのカウンセリングとして受けられる場合と、自助的に取り組む場合があります。主治医に「CBTを受けたい」と伝えてみてください。

パニック障害と周囲の理解——職場の人に知ってほしいこと

パニック障害について知らない同僚や上司は、発作を「演技」「気のせい」「精神的に弱い人」と誤解することがあります。理解を得るために、いくつかのことを知っておいてほしいと思います。

  • パニック発作は意識的に「止められる」ものではない
  • 「なんとなく怖い」ではなく、身体症状(動悸・息切れ・手足の震え)として現れる
  • 発作が起きやすい「場所・状況」があり、それを避けるのは本人の生存本能に近い反応
  • 薬と療法で回復する障害であり、「弱さ」ではない

もし信頼できる人に説明する機会があれば、「体が急に動けなくなることがある障害で、治療中です。もし発作が起きたときは、静かに見守ってもらえると助かります」という一言だけでも、理解が変わります。

精神科訪問看護と就労支援

パニック障害が重症化して外出できなくなった方には、精神科訪問看護が役立ちます。自宅での症状管理・服薬確認・呼吸法の練習・主治医との連携を行いながら、就労への段階的な準備を支援します。

リライフでは、大阪府柏原市・八尾市・東大阪市を中心に精神科訪問看護を提供しています。「外に出るのが怖くて仕事に行けない」という方のご相談も、電話・LINEで受け付けています。

「仕事を辞めるべきか」迷ったら

パニック障害で「仕事を続けるべきか辞めるべきか」という問いは、医療者には答えられません。でも、いくつかの視点はお伝えできます。

  • 今の環境そのものが発作を悪化させているなら、環境を変える(転職・部署異動)ことも治療の一環
  • 「休職しながら治療→復職」という経路は、決して遠回りではない
  • 障害者雇用・就労移行支援など、新しい働き方の選択肢もある
  • 「辞めると決めた自分を責めない」——体を守ることが最優先

どちらを選んだとしても、その決断はあなたの状況で最善を尽くした選択です。正解は一つではありません。

パニック障害の回復と仕事復帰——経験者から学ぶこと

パニック障害を経験して、仕事を続けることができた方々に共通していることをお伝えします。

「逃げてもいい」という許可を自分に出した

発作が起きそうなとき、「逃げると負けだ」と思い込んでいる方が多いです。しかし、「今日は退席していい、今日は休んでいい」という選択を自分に許すことで、かえって症状が和らいでいくことがあります。追い詰めることが症状を強化するのです。

「一つだけ」職場で変えてもらった

「電車通勤→自転車に変えた」「朝一番の会議だけ欠席させてもらった」「席を通路側にしてもらった」——小さな一つの変化が、仕事を続けられる分岐点になることがあります。すべてを変えようとせず、今一番つらい一点を変えることから交渉してみてください。

発作と闘うのをやめた

発作を「抑えよう・止めよう」と力んでいる間は、症状が強まります。「来たな、でも治まる」と受け流す練習——これが認知行動療法の考え方でもあります。発作と戦わず、ただ観察するだけでも、徐々に慣れが生まれてきます。

薬を使いながら働くことへの抵抗を手放す

「薬に頼って働くのは情けない」と感じる方がいます。でも、血圧の薬を飲みながら働く人を「情けない」とは言いません。パニック障害の薬も同じです。体の仕組みを整えるための手段であり、弱さの証拠ではありません。

薬の効果で「あの場面が怖くない」と感じられる体験が積み重なることで、薬なしでも対処できる自信が育っていきます。薬は「補助輪」——うまく使って、自分のペースで仕事を続けてください。

まとめ

  • パニック障害で仕事が難しくなるのは、発作だけでなく予期不安・回避行動も原因
  • 職場への開示は全部でなくていい——信頼できる一人への相談から始める
  • 発作時は「逃げ場」確保と呼吸法が有効
  • 時差出勤・在宅勤務・休職・障害者雇用など、制度を味方にする
  • 外出が難しくなったら精神科訪問看護という選択肢がある

「仕事を続けたい」という気持ちを大切にしながら、無理しすぎない方法を一緒に考えていきましょう。

パニック障害と仕事は、両立できます。一人で抱え込まず、医師・職場・支援機関と連携しながら、あなたに合った働き方を見つけていきましょう。

リライフの精神科訪問看護師が、あなたのペースで関わります。大阪府柏原市・八尾市・東大阪市の方、まずはご連絡ください。

「電話するのも怖い」という方は、LINEで一言だけ送ってみてください。それだけで一歩が始まります。

心の不調は、ひとりで抱え込まないでください。
“精神科に特化”した訪問看護ステーション
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