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双極性障害の「躁」と「うつ」——繰り返す波に疲れているあなたへ

心の不調は、ひとりで抱え込まないでください。
“精神科に特化”した訪問看護ステーション
「リライフ訪問看護ステーション」
大阪府柏原市・八尾市・東大阪市・藤井寺市・羽曳野市、
大阪市の一部(平野区・生野区・東住吉区など)対応
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ご相談内容は適切に管理し、外部に漏れないよう配慮しています。
電話受付:平日・土曜・祝日 8:30〜17:30(日曜・年末年始休み)
※医療的に緊急なとき(自傷他害の恐れ・命の危険を感じるなど)は、主治医・救急(119)または地域の精神科救急情報センターへご相談ください。

「先週まであんなに元気だったのに、今週は全く動けない」——双極性障害の波は、本人も家族も疲弊させます。躁状態のときは「治った」と思い、うつ状態になると「なぜこんなに落ちるのか」と自分を責める。この繰り返しの中で、どんどん消耗していく方を見てきました。

精神科訪問看護師として、双極性障害の方のそばで長く関わることがあります。「躁のときが一番怖い」という家族の言葉が印象的でした。

双極性障害とはどんな病気か

双極性障害(躁うつ病)は、気分が「躁状態(ハイな状態)」と「うつ状態(落ちた状態)」の間を繰り返す精神疾患です。かつては「躁うつ病」と呼ばれていました。双極Ⅰ型(明確な躁状態がある)と双極Ⅱ型(軽躁状態とうつ状態が主)があります。

躁状態の主なサイン

  • 眠らなくてもエネルギーが溢れている
  • 大きなお金を使う、衝動的な行動が増える
  • しゃべり続ける、考えが次々出てくる
  • 「自分は特別だ」という高揚感
  • 怒りっぽくなる、攻撃的になる

躁状態では本人に「病識」がなく、「自分は快調だ」と感じているため治療につながりにくいのが特徴です。この時期の行動(浪費・人間関係のトラブル・仕事上のミス)が後から大きな問題になることがあります。

うつ状態の主なサイン

  • 布団から出られない、強い倦怠感
  • 食欲がない、体重が変化する
  • 死にたい気持ち・希死念慮が出ることもある
  • 何に対しても興味・喜びが持てない

双極性障害のうつ状態は、通常のうつ病とは治療法が異なります。一般的な抗うつ薬だけを使うと、躁転(うつから躁へ急激に切り替わる)を引き起こすリスクがあるため、気分安定薬との組み合わせが重要です。

双極性障害の治療と日常生活

双極性障害の治療の中心は気分安定薬(リチウム、バルプロ酸など)です。薬を継続することで波を小さくし、安定した状態を保つことが目標です。

日常生活で特に重要なのは睡眠リズムの安定です。不眠は躁状態の引き金になることがわかっています。就眠時間・起床時間を一定に保つことが、再発予防に直結します。

アルコールも躁・うつ両方の引き金になります。飲酒習慣がある方は主治医に相談してください。

精神科訪問看護でできること

双極性障害の方への訪問看護では、特に次のことに重点を置きます。

  • 気分の波の記録を一緒につける(気分表)
  • 躁転・うつ転のサインを早期に察知する
  • 服薬の継続確認
  • 睡眠リズムのモニタリング
  • 家族への情報提供と対応法のアドバイス

リライフへのご相談

大阪府柏原市・八尾市・大阪市周辺で精神科訪問看護をお探しの方は、リライフ訪問看護ステーションにご相談ください。双極性障害でお悩みの方のご相談も承っています。お電話またはLINEからお問い合わせいただけます。

双極性障害Ⅰ型とⅡ型の違い

双極性障害には大きく「Ⅰ型」と「Ⅱ型」があります。

  • 双極性障害Ⅰ型:躁状態が強く(「躁病エピソード」と呼ばれる)、入院が必要になるレベルの行動が出ることもある。うつ状態も重篤になりやすい
  • 双極性障害Ⅱ型:躁状態は比較的軽い(「軽躁病エピソード」)。しかし、うつ状態が長く続く傾向がある。「うつ病」と見分けがつきにくく、誤診されることも

Ⅱ型は「躁がない」ように見えることが多く、「ただのうつ病」として治療が続いてしまうケースがあります。うつ病の薬(抗うつ薬)を使うと、躁転(躁状態が誘発される)リスクがあるため、正確な診断が非常に重要です。

躁状態のとき、何が起きるのか

「躁状態」と聞くと、「ハイテンションで幸せそう」と思う方もいますが、本人にとっても、周囲にとっても、決して楽な状態ではありません。

躁状態の特徴的な言動

  • 眠らなくても「疲れない」「エネルギーがあふれる」と感じる(睡眠不要感)
  • 多弁・早口で、話が次々と飛ぶ
  • 自信が過剰になり「何でもできる」感覚
  • 衝動的な行動(高額な買い物・投資・性的な問題行動)
  • 怒りやすく、些細なことで激高する
  • 「自分は特別な使命がある」という大げさな考え(誇大妄想)

本人は「調子がいい」と感じていることが多く、病識が持ちにくいのが特徴です。そのため、家族や周囲が先に異変に気づくことが多いです。

躁状態が引き起こす「後から問題になること」

躁状態のときに行った行動(高額な浪費・衝動的な発言・対人関係のトラブル)は、うつ状態に移行してから後悔と罪悪感の原因になります。「なんであんなことをしたんだろう」「取り返しがつかない」という苦しみが、うつを一層深くすることがあります。

うつ状態のとき——双極性のうつとうつ病の違い

双極性障害のうつ状態は、うつ病のうつ状態と区別が難しいですが、いくつかの違いがあります。

  • 過眠傾向(眠れない・眠れすぎるどちらも)
  • 過食傾向(甘いものやでんぷん質への強い渇望)
  • 「鉛のような疲労感」(体が重くて動けない感覚)
  • 急激な気分の変動(1日のうちに極端に波がある)

これらは非定型うつとも重なりますが、双極性障害のうつ状態を「うつ病」と誤診して抗うつ薬だけを投与すると、躁転を誘発するリスクがあります。「うつ病と言われているが、調子のいい時期に過剰に動いてしまう」という方は、双極性障害の可能性について主治医と相談してみてください。

双極性障害の治療

気分安定薬が治療の中心

双極性障害の治療の中心は「気分安定薬」です。リチウム・バルプロ酸・ラモトリギンなどが使われます。これらは躁状態・うつ状態の両方を安定させる働きがあります。

薬の効果が出るまでに時間がかかることがあり、また、「調子がよくなったから薬をやめる」と自己判断で中断すると、再発リスクが高くなります。長期的な服薬継続が重要です。

生活リズムの安定が再発予防に重要

双極性障害では、睡眠リズムの乱れが躁状態・うつ状態を誘発しやすいことが知られています。徹夜・深夜まで起きていること・交代勤務は特にリスクが高いです。

「毎日同じ時間に起き、同じ時間に寝る」という基本的なリズムを守ることが、再発予防の土台になります。

家族・パートナーへ——双極性障害を持つ人と暮らすとき

双極性障害の方と共に生活する家族・パートナーも、大きな影響を受けます。躁状態のときの言動や行動に振り回され、うつ状態のときの無気力を見守り続ける日々は、消耗するものです。

「躁のサイン」を一緒に把握しておく

本人と事前に「こんな兆候が出たら注意」というサインを話し合っておくことが有効です。「眠らなくなった」「急に計画が増える」「声が大きくなる」——本人は気づきにくいサインを、家族が早期に把握することで、主治医への相談や対応が早まります。

巻き込まれすぎないために

躁状態のときに「一緒に決めてほしい」と求められる高額な決断(家の購入・事業の立ち上げなど)は、「今すぐ決めなくていい」と穏やかに伝えてください。躁状態での決断は、うつ状態に移行してから後悔することが多いです。

家族自身のケアも忘れずに

家族も消耗します。精神科のソーシャルワーカーや、双極性障害の家族会(全国にある「家族と仲間の会」など)を活用して、自分自身のケアをしてください。

双極性障害と仕事——働き方のヒント

双極性障害を持ちながら働き続けることは可能ですが、いくつかの工夫が必要です。

  • 睡眠が乱れる夜勤・交代制は極力避ける
  • 波に合わせて業務量を調整できる環境を選ぶ
  • 躁状態のときに重要な決断をしない(契約・退職・大きな購入)
  • 職場への開示は慎重に——状況によってはオープンにすることで合理的配慮が受けられる

障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)を取得することで、障害者雇用枠での就職・就労定着支援の利用・税制上の優遇なども受けられます。主治医やソーシャルワーカーに相談してみてください。

精神科訪問看護と双極性障害のサポート

双極性障害の方の在宅生活を支える上で、精神科訪問看護は重要な役割を担います。特に、以下のような場面でサポートできます。

  • 症状の変化(躁・うつのサイン)の早期発見と主治医への報告
  • 服薬の継続サポート
  • 生活リズムの確認(起床・就寝・食事の状況)
  • 躁状態で衝動的な行動が出そうなとき、一緒に考える
  • うつ状態で動けないときの日常生活のサポート

リライフでは、大阪府柏原市・八尾市・東大阪市を中心に精神科訪問看護を提供しています。双極性障害の方とご家族からのご相談もお受けしています。

「調子がいい日」が続いたとき——油断しないために

「最近ずっと調子がいい。もう薬やめてもいいのでは」と感じる時期は、しばしば軽躁のサインである可能性があります。長期間安定していると感じても、自己判断での服薬中断は再発リスクが高く、次の波が重くなることがあります。「調子がいい」と感じたときこそ、主治医に報告し、相談してから判断してください。

自分専用の「体調管理シート」を作る

気分の波・睡眠時間・活動量を毎日記録しておくことが、双極性障害の管理には非常に有効です。スマートフォンアプリや手帳を使って、シンプルに記録してみてください。波のパターンを把握することで、次の波の前に準備できるようになります。

まとめ

  • 双極性障害はⅠ型(強い躁)とⅡ型(軽躁+深いうつ)がある
  • Ⅱ型はうつ病と誤診されやすい——過去に「ハイテンション期間」がないか見直してみる
  • 躁状態は「幸せ」ではなく、後から問題が生じやすい危険な状態
  • 気分安定薬を長期的に継続することが治療の柱
  • 睡眠リズムの安定が再発予防に直結する
  • 精神科訪問看護は躁・うつの波を早期にキャッチする役割がある

波の中でも、生活を続けていくための方法があります。一人で抱え込まず、支援者と一緒に考えていきましょう。

双極性障害は、波と上手に付き合いながら、自分らしい生活を築いていくことができる障害です。諦めないでください。

まずは「自分の波を知ること」から始めましょう。記録することが、自分を守るための第一歩です。

波のパターンがわかれば、次の山と谷に備えることができます。双極性障害と共に、自分の人生を歩んでいきましょう。

心の不調は、ひとりで抱え込まないでください。
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