大人のひきこもり——30〜40代が動き出すきっかけと、家族にできること
「リライフ訪問看護ステーション」
大阪市の一部(平野区・生野区・東住吉区など)対応
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ご相談内容は適切に管理し、外部に漏れないよう配慮しています。
電話受付:平日・土曜・祝日 8:30〜17:30(日曜・年末年始休み)
30代・40代で家から出られない状態が続いている方がいます。「若い頃に一度仕事で失敗して、それ以来ずっと」「だんだん外が怖くなって気づいたら10年たっていた」——そういった話を、精神科訪問看護師として聞いてきました。
大人のひきこもりは「意志が弱い」「甘え」ではありません。背景に精神疾患(うつ、社交不安障害、発達障害など)があることも多く、適切なサポートが必要な状態です。
目次
大人のひきこもりの現状
内閣府の調査(2019年)では、40〜64歳のひきこもり状態にある人が全国で約61万人いると推計されています。若者のひきこもりより数が多いという結果が話題になりました。長期化すると、家族が高齢化して支えられなくなる「8050問題」につながります。
大人のひきこもりの背景にあるもの
- うつ病・双極性障害などの精神疾患
- 社交不安障害(人と会うことへの強い恐怖)
- 発達障害(ASD・ADHDなど)による職場・社会での不適応
- 過去のいじめ・ハラスメント体験
- 長年の積み重ねによる「外が怖い」という感覚の定着
動き出すきっかけは何か
ひきこもりから動き出す方のきっかけとして多いのは「誰かとつながったこと」です。家族以外の第三者(支援者、訪問看護師、相談員など)が関わることで、少しずつ外との窓口が開いていきます。
「あなたがひきこもりから脱出するべきだ」と外から迫ることは逆効果です。まず「この人なら話せる」という関係をつくることが先です。
家族にできること・できないこと
- ✅ 日常の会話を続ける(責めない、急かさない)
- ✅ 食事・生活のサポートを続ける
- ✅ 支援機関に相談する(本人を無理に連れていかなくていい)
- ❌ 「いつ出るの?」「このままじゃだめ」と追い詰める
- ❌ すべてを家族だけで解決しようとする
うつの家族への言葉かけも参考になります。
精神科訪問看護の役割
ひきこもりの方に対して、精神科訪問看護師が自宅を訪問し、まず「話を聞く」ことから始めることがあります。外出ができない状態でも、自宅に来てもらえるため、「病院に行けないけど誰かと話したい」という方に向いています。外出が難しい方への訪問看護の詳細も参考にしてください。
リライフへのご相談
大阪府柏原市・八尾市・大阪市周辺で精神科訪問看護をお探しの方は、リライフ訪問看護ステーションにご相談ください。ひきこもり状態にある方・ご家族からのご相談も承っています。お電話またはLINEからお問い合わせいただけます。
大人の引きこもりは「怠け」ではない
引きこもりという状態を「意志が弱いせい」「甘えているだけ」と捉える人は今でも多くいます。しかし現場で関わる私は、引きこもっている方の多くが、外に出たくない以上に「外に出られない」状態にあると感じています。
背景にあるのは、うつ病・社交不安障害・PTSD・発達障害・統合失調症などの精神疾患であることが多く、それへの適切な支援なしに「外に出なさい」と言っても状況は変わりません。
引きこもりの背景にある精神的な問題
うつ病・適応障害
意欲の低下・疲労感・不安感が重なり、外出することが「山を登るような重さ」に感じられます。「出ようと思うけど体が動かない」という状態は、うつの典型的な症状です。
社交不安障害
「他人にどう思われるか」への過剰な恐怖から、外出・人との接触を避けるようになります。「視線が怖い」「電車の中で恥ずかしいことをしてしまいそう」といった恐怖が引きこもりの原因になることがあります。
発達障害(ASD・ADHD)
感覚過敏(音・光・人混みがつらい)や、社会的なルールへの適応困難などが外出のハードルを高めます。「就職してうまくいかなかった」「対人トラブルが続いた」という経験が積み重なり、引きこもりにつながることがあります。
過去のトラウマ(いじめ・虐待・ハラスメント)
外の世界への恐怖感・人への不信感が積み重なり、家が唯一安全な場所になっているケースもあります。外出そのものがフラッシュバックのトリガーになることもあります。
家族ができること——焦らせない、追い詰めない
引きこもりの状態にある家族を持つと、「どうにかしなければ」という焦りが生まれます。しかし、「外に出なさい」「仕事を探しなさい」という言葉は、多くの場合逆効果になります。
まずは「安全な家」を維持する
引きこもっている状態は、「外の世界が危険だから家に避難している」という見方もできます。家が安全に感じられる環境を保つことが、回復の土台になります。圧力をかけ続けると、家も安全でなくなり、さらに追い詰められます。
小さな接触から始める
「今日どうだった?」「ご飯食べた?」という短い声かけを続けることが、関係を維持する上で重要です。会話を強制せず、否定的なコメントを避けることを意識してください。
本人の意欲・タイミングを待つ
引きこもりからの回復は、本人の内側から動きが生まれたときに進みやすいです。「相談してみてもいいかな」「外に出てみようかな」という気持ちが出てきたとき、すぐに動ける環境を整えておくことが家族の役割です。
引きこもりからの回復——回復のステップを理解する
引きこもりからの回復は、段階的に進みます。「外に出られるようになった」と思っても、揺り戻しがあることが多いです。焦らず段階を大切にしてください。
回復の一般的なステップ
- 安定期:家の中で安定して生活できる。睡眠・食事がある程度とれている状態
- 外との接点:支援者(訪問看護師・家族会スタッフ)との対話が持てる。オンライン参加など
- 限定的な外出:夜間の散歩・コンビニへの外出など、人の少ない場所への外出
- 社会との接点の拡大:フリースペース・デイケアへの参加
- 就労・社会参加:就労支援・アルバイトなどへの挑戦
このステップは行きつ戻りつします。「昨日できたことが今日できない」は珍しくありません。それを「後退」と捉えず、「今日の状態に合わせて対応する」という柔軟さが大切です。
本人が「助けを求められない」理由
引きこもりの状態にある方が、なかなか「助けてほしい」と言えない背景には次のような理由があります。
- 「こんな状態の自分が相談していいのか」という遠慮
- 「どうせわかってもらえない」という諦め
- 「相談したら無理やり外に出されるかもしれない」という恐怖
- そもそも誰かに連絡するエネルギーがない
これらを理解した上で、支援者や家族が「待つ・近づく・押しつけない」というスタンスで関わることが重要です。
利用できる支援機関
ひきこもり地域支援センター
各都道府県・政令市に設置されている相談窓口です。本人だけでなく家族からの相談も受け付けており、訪問支援を行うこともあります。まず家族が相談に行くことから始められます。
精神科・心療内科
引きこもりの背景に精神疾患がある場合は、医療的なサポートが必要です。本人が受診を嫌がる場合でも、家族が医療機関に相談することで対応策が見えてきます。
精神科訪問看護
外出ができない状態でも、自宅に看護師が来てもらえるのが訪問看護の強みです。引きこもり状態で受診も難しい方に、最初の「外の人との接点」として利用される場合があります。
就労支援・居場所
状態が安定してきたら、「就労移行支援」「地域活動支援センター」「ひきこもり支援団体のフリースペース」などを段階的に活用することで、社会とのつながりを少しずつ回復していけます。
精神科訪問看護と引きこもり支援
リライフでは、大阪府柏原市・八尾市・東大阪市を中心に精神科訪問看護を提供しています。「家から出られない」「精神科に行きたいけど行けない」という方の自宅への訪問も対応しています。
ご本人だけでなく、「引きこもっている家族をどうサポートすればいいか」というご家族からのご相談も、電話・LINEで受け付けています。
8050問題——高齢の親と中高年の引きこもりが複合した状況
近年、「8050問題」(80代の親が50代の引きこもりを抱えているケース)が社会課題として取り上げられています。親が高齢になり介護が必要になった時点で、引きこもりの子どもと親の両方が困窮するという問題です。
こうした複合的な状況には、地域包括支援センター・相談支援専門員・精神科訪問看護など、複数の支援機関の連携が必要です。「もう限界かもしれない」と感じているご家族は、一人で抱え込まず、まず最寄りの相談窓口に電話してみてください。
SNSやオンラインコミュニティが接点になることもある
外出が難しい状態でも、インターネット上のコミュニティ・SNS・オンラインの相談窓口が「外との接点」になることがあります。同じ状況の人とつながり、「自分だけじゃない」と感じることが、回復の糸口になることもあります。
まとめ
- 引きこもりは「怠け」ではなく、精神疾患や過去の経験が背景にあることが多い
- うつ病・社交不安障害・発達障害・トラウマなどが引きこもりの原因になりうる
- 家族は「焦らせない・追い詰めない」ことが基本姿勢
- 家を安全な場所として維持し、小さな接触を続けることが大切
- ひきこもり地域支援センターや精神科訪問看護など、利用できる支援機関がある
- 回復は本人のペースで——外から動かすより、内側から動きが出るのを待つ
- 8050問題など複合的な困難には複数機関の連携が必要——まずどこかに相談を
「どうにかしたい」と思うご家族の気持ちは、当然です。ただ、一人で抱え込まず、支援機関に相談することが最初の一歩になります。
引きこもりという状態には、必ず理由があります。その理由を一緒に丁寧に解きほぐしていくことが、回復への道です。一歩は小さくていい。でも、その一歩を踏み出す準備ができたとき、支援者がそこにいられるように、私たちは関わり続けたいと思っています。
ご相談はリライフ(大阪府柏原市・八尾市・東大阪市)の電話・LINEよりいつでも受け付けています。ひとりで悩まないでください。
「リライフ訪問看護ステーション」
大阪市の一部(平野区・生野区・東住吉区など)対応
LINEは24時間送信可能です。内容を確認後、3営業日以内を目安にご返信いたします。
ご相談内容は適切に管理し、外部に漏れないよう配慮しています。
電話受付:平日・土曜・祝日 8:30〜17:30(日曜・年末年始休み)
